イギリスといえば現在まで続く英国王室が、世界中で注目を浴びる存在です。ロイヤルファミリーたちが公務で身に着ける美しく高価なジュエリーは、何世代にも渡って受け継がれてる歴史あるものばかり。
そんなイギリスには、もちろん歴史あるジュエラー・宝石ブランドがたくさんあります。今回は、知る人ぞ知る、ロイヤルも愛用するラグジュアリージュエリーブランド3つをご紹介。
Garrard & Co ガラード
1735年にロンドンで設立されたイギリスで最も歴史のあるジュエラー、ガラード。公式には初めて英国王室からクラウンジュエラーとして選ばれており、英国のクラウンジュエルの維持を任されていました。現在は時代の流れと共に、クラウンジュエラーとしてのサービスは停止しましたが、チャールズ3世からロイヤルワラントを得ています。
また、ガラードはチャールズ皇太子(当時)がダイアナ元妃に送った婚約指輪、ウィリアム皇太子がキャサリン妃に贈った婚約指輪を製作しています。
Garrard’s of Regent Street were named Crown Jewelers by Queen Victoria in 1843. They created Sarah Ferguson’s ruby engagement ring, while Prince Charles acquired Diana’s sapphire engagement ring from Garrard’s; that ring is now worn by The Duchess of Cambridge (pic:mydiamondblog) pic.twitter.com/XMrpCEtCWK
— The Crown Chronicles (@crownchronicles) July 26, 2018
ガラードは現在は日本から撤退していますが、ユーズドアイテムなどが流通しています。
また、ガラードは銀製品の製造もおこなっており、アンティーク愛好家にも大変人気があります。
Heming ヘミング
国王の金細工職人だったトーマスヘミングによって1745年に設立されたジュエリー会社。ジョージ3世の時代に多くのロイヤルコレクションを製作しており、現在も多くが受け継がれています。
日本での流通はありませんが、公式オンラインショップから海外発送が可能です。
Mappin & Webb マッピン&ウェッブ
1775年にイギリスのシェフィールドで開かれたシルバーのワークショップが起源です。現在もシルバーウエアとジュエリーを作り続ける傍ら、ロレックスやジャガー・ルクルト、パテックフィリップやオメガなどの高級時計をブティックで販売しています。
マッピン&ウェッブは王族や上流階級向けのジュエリーを製作しており、後援者にはフランスのマリーアントワネット、モナコのグレースケリー、ビクトリア女王がいます。同社は、ロシア帝国と日本の皇室両方の御用達であったほか、1897年以来英国王室御用達のロイヤルワラントを保持しています。
エリザベス2世とチャールズ3世のマスタークラフトマンである、マッピン&ウェッブのマーティンスウィフトは、2012年にクラウンジュエラーの地位に任命されています。また、同社のマークアップルビーが2017年にそのクラウンジュエラーを引き継いでいます。
同社はロイヤルアスコット競馬のトロフィーを75年間に渡って製作してきたことでも知られています。
イギリスアンティーク好きには言わずと知れたマッピン&ウェッブは、日本でも人気があり銀食器類はアンティーク市場でよく取引されています。
気になるブランドはありましたか?歴史あるジュエリーメーカーが作る、芸術作品のような美しいジュエリーは一見の価値あり。イギリスにご旅行の際はお店を訪れてみるのもいいですね。また、たいへん高価なこれらのブランドの製品は、イギリスのアンティークショップやカーブーツセール(フリーマーケット)では、たびたびその価値を知らない人によって安価で出品されていることがあります。
そんなドキドキ・ワクワクがあるのも、イギリスのアンティークショップをめぐる楽しさの一つ。是非一度足を運んでみて下さいね。楽しいイギリス生活・旅行になりますように!